ライブレポート
No.180



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 ONA FES 2012
オナフェス2012


2012/8/25・26(sat・sun)
9:00スタート〜
いわき市小名浜三崎公園野外音楽堂

素晴らしかった

凄かった
カッコ良かった
熱かった
暑かった
出演した36バンドさん、全てに感謝です。

見に来れなかった、見に来なかった人は大損してますよ(苦笑)、
と、ワタクシは思うわけです(苦笑)

稚拙なレポート(もどき?苦笑)ですが、
雰囲気が少しでも伝われば嬉しいです。

このオナフェスのステージは、2ステージを使用して行われました。
実際のステージは1つしか無いのですが、ステージを左右に半分に仕切ったような感じで
(実際に仕切り線のようなモノは無いですが)、左側、右側を交互に使用します。
スピーカーが3基設置され、真ん中の1基が常に使用され、
両端のスピーカーは左右のステージごとに使い分けられます。
次に演奏するバンドは、前のバンドの演奏中に、機材セッティングを進められますので、
各バンドの演奏の間の待ち時間が短くて済み、比較的、テンポ良く、ライブ全体が進行します。

1日目と2日目ともに、出演バンド順に書きます。
1(日目)−(1)To overflow evidence

この一大イベントONA FES 2012(オナフェス2012)の、
実質的な企画運営の中心人物である後藤さんが、Voを務めるバンドです。
初日のトップ、二日目のラストと、このオナフェスでは2度のステージを務めます。
まあ、後藤さんによるオナフェス開式宣言的な意味合いが少なからず、あるでしょう。
イベント開始宣言的に3曲を演奏。
ワタクシ時自身は、これだけの数のバンドをイッペンに見られる機会は滅多にないので

興奮というか少し緊張さえします・苦笑

1−(2)ORION

埼玉県の北浦和から登場のオリオンは、トリプルボーカルを擁するハードコアバンド。
いわゆるオールドスクール寄りになるようです。
演奏開始前、三人のボーカルが、オイ、オー、アーなど、ウオーミングアップ的に
、大声を上げられるのですが、3人だと、さすがに大迫力です。
今日は、長丁場なので、ラジオ体操のつもりでやるので、みなさんも、そんな感じで・・・
体調管理に気を付けて・・・

個人的には、ライブを拝見するのが、これが3度目でしたが、
トリプルボーカルの凄さを、一番体感できた感じですね。

1−(3)a Soulless Pain

愛知県より登場してくれました、5人組。
まず、ボーカルさんの巨体というか巨漢ぶりが目を引きますね。
ギター2本の5人編成で、巨漢Voさんと他の4人の見た目の対比が興味深いのですが、
メタル要素が強いエモーショナルなハードコアという印象でしょうか?
歌詞は日本語メインかと思います。
1−(4)A.O.W

横浜から登場のA.O.Wは、ノイズハードコアと呼ばれることもある、
とにかく、激しいバンドです。
6月にいわきソニックでライブを拝見しましたが、
最終兵器フロム横浜、あるいは飛び道具フロム横浜と、
個人的には、そんな感じで理解しています・・・・。
ヤバさがハンパないんですから・・・・苦笑
マイクを派手に振り回し、ペットボトルの水を頭からかぶり、
ステージ脇の石垣によじ登り、草むらから顔を出して歌う
ボーカリスト・ソウイチロウさんの派手なパフォーマンスから目が離せません。
オーディエンスフロアは凄いことに・・・。
こういうところで、お行儀良くなっちゃうなんて、まじ、ダセえし・・・・と話していましたが、
いや同感同感。
ノイズさ加減?も絶妙なギターと強烈なドラミングも強く印象に残りました。

1−(5)VELOCITY

東京を本拠地として活動していますが、メンバー3人はいわき市出身のベロシティー。
ポップパンク〜いわゆるメロコアパンク的なバンドになるかと思います。
Vo(Ba)のサカモトさんは、実家は、ここから、自転車で10分かな?と、おどけ気味です(苦笑)。
直前のA.O.W.のライブの盛り上がりが、凄まじかったので、
すこし、やりにくいところがあったかも。
A.O.W.かっこ良かったなあ・・・僕らは、ユックリ行きます、と、
ボーカルサカモトさんが話して、ライブはスタート。
バイオレンスな要素を多分に持つA.O.Wサウンドから一転して、
ポップパンクなベロシティサウンドへ・・・・・
年間を通しての日照時間が、全国的に見ても長い部類に入る、ここ、いわきの地にピッタリの、
晴れ渡った青空同様に爽やかなベロシティサウンドに、オーディエンスも自然に体が揺れます。
オーディエンスの中には、A.O.Wのボーカリストのソウイチロウンさんの顔も見えました
(目立つんです・・・苦笑)
1−(6)sevenbeachDUBTASTE

いわきを拠点に活動しているセブンビーチダブテイスト。
セブンビーチ、そうです、「七浜」。
勿来・小名浜・永崎・豊間・薄磯・四倉・久之浜にわたる全長60qの海岸線は「いわき七浜」と呼ばれます。
多くの海水浴場と風光明媚な景観が立ち並ぶ観光名所となっています。
そんな、地元いわきに根差したバンドが、sevenbeachDUBTASTEです。
レゲエ、パンク、DUB、SURFROCKなどを、自由に吸収、消化したバンドサウンドは、
何でもありのようでいて、バンド的な統一感もある独自サウンドに仕上がっています。
レゲエロックとカテゴライズされることもあるようです。
ライブは、まず、Gt(Vo)、Ba、Dr、DJという4人編成でスタート。
その後、Ba→saxへのチェンジ、新たなBaが参加、と5人編成スタイルになりました。
会場は、A.O.W→VELOCITY→sevenbeachの順で、ユルイ雰囲気になっていきます(苦笑)。
夜遅くのライブが似合うバンド?と思っていましたが、炎天下でのライブも、さまになります・・・・
って、バンド名のイメージからしたら、夏の屋外こそが、彼らのホーム
グラウンドかも(苦笑)

1−(7)A rise in Stability

演奏開始直前の、ステージ上のメンバーを確認・・・・ギターが1、2、3・・・・
あれ、Baが無いような・・・・
よく見てみたらBaは通常の4弦では無くて6弦を使用していました。
Vo、Gt、Gt、Ba、Drという5人編成でfrom横浜。。
いわゆるプログレッシブロック的な要素を少なからず感じさせる、
複雑さを持ったメタルコアになるのかなあ?というのが、個人的な印象です。
バンドメンバー5人の音のぶつかりあいが凄いように感じました。
時折、聞かせるデス声も大迫力のボーカルの声質が印象的です。


1−(8)Within The Last Wish

横浜からのバンドが続きます。
Gt2本の5人編成で、個人的には、ライブを拝見するのは3度目。
ボーカルのKENさんの、人柄が伺えるMCが楽しくて、
見るたびに、自分の中のKENさん素敵度が上がっていきます(苦笑)
話が長いですか?と自分自身に突っ込みながら、熱く、フレンドリーに
オーディエンスに語りかけるKENさんの職場は、横浜の某有名サイト(KENさん談)。
Newscool系に分類されることが多いサウンドのようですが、
絶望の中に見出す一筋の光芒、とでも言いましょうか、
決して希望を失うまいとする、高い精神性の高さを感じさせるバンドだと思います。

30分の限られた時間だけど、ここにいる、みんなと一緒になって、
一つでも得るモノがあってくれれば、とストレートに気持ちをぶつけてくるKENさん。
ラストの1曲「wing of sorrow」・・・・素敵な曲です。
直訳すれば「悲しみの翼」となるのでしょうか?深い意味が込められた歌だと感じています。

1−(9)Hopeless Raven

5人のメンバーの見た目の統一感があるバンドですね。
良し悪しは抜きにして、バンド全員の見た目の雰囲気が、
バラバラのバンド(タイプ)と、統一感のあるタイプというのがあるモノと思いますが、
このバンドは、まさに後者だと思います。
いや、単に、5人全員が中肉中背で黒いTシャツを着てるというだけで、
ラフな感じの私服、平服を着ているだけなのかもしれまんが。

このバンドは、ライブを拝見するのは2度目になります。
1回目は、正直なところ、その魅力が理解出来なかったようなところが多分にあるのですが(汗)、
今回は、その魅力を十分に楽しむことが出来ました。
スピード感とエモ感のバランスの妙、
急激な緩急の変化でもブレない確かな演奏力など魅力満載のサウンドです。
ラストは、ミディアムテンポで静かなギターラインで始まり、
リーディング的なボーカルが絡んで、怒涛のエンディングへ雪崩込みます。
このバンドを楽しむには、Experimental 〜実験音楽、というワードも重要になりそうです。


1−(10)nim

蝉の鳴き声が聞こえてくる、厳かな雰囲気の中、nimのライブがスタート。
ここまで出演の10バンドの中にあっては、この厳かさは、特異的とさえ言えるかもしれません。
パンク及びハードコアというカテゴリライズが似合うような似合わないような
微妙な立ち位置にいるバンドかもしれませんがエモーショナルなロックは、
確かに日本のバンドなのですが、無国籍かつユニバーサルな雰囲気を感じさせます。
Vo(Gt),Gt×2,Ba,Drで京都からの5人編成です。

1−(11)kamomekamome

2012年のカモメカモメの、ラストライブが、このオナフェスのステージとの言葉が、
ボーカルの向さんから語られました。年内は新譜へ向けての準備に集中されるようです。
kamomekamomeのライブを拝見するのは2回目ですが、
ボーカル向さんのマイクを持って、たたずむ姿は圧倒的にカッコいいですね。
まさに、ロックバンドにおけるボーカルスタイルのひとつの完成形とでも言いたくなるくらいですね。
日本語の持つ深みを極めたロックバンドとして最大級の高みに居るバンドだと思っていますが、
練りに練られた楽曲と相まって、まさに、唯一無比の日本のロックバンド。
日本、東北、福島、そしてすべてのオーディエンスに捧げられた再生の祈り・・・・感謝感激です。
向さんは語ってくれました「オナフェスは凄かったぜ、と皆に言ってください」
ありがとうございます。


1−(12)mememto森

神戸(兵庫県)から、小名浜まで来て下さったメメントモリの皆さんは、6人組。
Vo、EG、AG、Ba、Dr、Perの6人編成です。
AG(アコースティックの方は椅子に腰かけてプレイされます。
Per(パーカッションのセットは、結構大がかりで、
自分のような素人目には、ほとんど、ドラムセットが2台という感じです。
サウンドの方は、J-POPと呼んでもそんなに違和感は無いでしょうし、
オルタナティブ系ロックという言い方もありかと思います。
ロック、レゲエ、ヒップホップ・etc,etc、ハンパ無い吸収力と表現力。
個人的には、言葉重視、メッセージ性重視のヒップホップ色の強いバンドという理解です。
完成度の高い楽曲と演奏とが、完成度の高い言葉にリアルに、ぶつかって
物凄い多量の熱量が発生している感じでしょうか。
3.11以降、いろんな事をいろんな方々が、公な場で、私的な場で、
あれこれ発言しているわけですが、
キレイごとだけでは、済まないわけです(苦笑)。
「音楽は何一つ変えられない・・・・・この一年で良くわかった・・・・・」
実直な発言には、感じるモノがありました。

1−(13)IZP

九州は福岡県からのIZP。ギター2本の5人編成のハードコアバンド。
バンド自身のサイト内では激情ハードコアとありますね。
そのサイトの情報によれば、福岡県行橋市を中心として活動開始とありますが、
福岡県のどの辺になるのか?地図を見て見ないと、さっぱりわかりませんね(涙)。
ワタクシ世代的には、九州と言えば、めんたいビートの流れのバンド群、
ハードコア勢では、白(クロ)、GAI、CONFUSEなんかが思い起こされます・・・・個人的には・・・・
って、何年前?なんですが(汗)。
メロディアスでスピードがあって、カッコいいライブでしたが、個々のエネルギーが、
見事に外側へ解放されている?内省的なエネルギーより
、外側へ向かうエネルギーが数倍大きい・・・そんな印象を持ちました。
誤解できないくらいの素直さ、ストレートさ、が身上の、まさに激で情熱的なバンドだと思いました。
個人的には、上手ギターの方に、目が釘付けでした。

1−(14)UNITED

約30年の活動歴を誇るジャパニーズ・ヘビーメタルシーンの大御所ユナイテッドの登場で、
客席の雰囲気が大きくチェンジ。
個人的には、ここ十数年の間に、3度ほどライブを拝見し、その存在感に圧倒されてきましたが、
今回は何と言っても、2009年よりボーカルを務める ken - shinさんの歌いっぷりが気になります。
ケン−シンさん、と書くと普通の日本人かと思われますが、
見た目は、まんま「ガイジン」・この言い方、特に他意ありませんので念のため(苦笑)・・・・
190cmを超えるであろう長身に褐色の皮膚の色・・・
中東の国、クェート人と言うのですから、国際的な事、この上ありません。
オフィシャルホームページに依りますと、三カ国語を話すトリリンガルとのことですが、
これは、クエートの公用語のアラビア語、英語、そして日本語かと思われます。
たどたどしい日本語で、オーディエンスに、挨拶するものと勝手に思い込んでいたところ、
意外にも(苦笑・・・失礼)かなりに流暢な日本語で、誠実に、語りかけてくれます。
彼自身の口から、日本人である旨、語られましたが、
推測するに、クエートと日本の両方の国籍を持っているように思います。

激しさの中にも、落ち着きを感じさせる、堂々としたライブパフォーマンスに圧倒されました。
私個人としては、知ってる曲が一曲も無く、興奮の絶頂にあるコアなスラッシュメタルファンと共に、
サウンドに身を委ねるまでには至りませんでしたが(残念)
私自身とほぼ同世代のメンバーも、少なくないと思われ(苦笑)、
その点でも共感する部分がありますね。

1−(15)WHAT EVER FILM

山形県から参加の、叙情系激情バンド。
一応、福島県と山形県は隣接していますし(苦笑)、同じ東北地方なので、
山形県のどこで活動してるバンドなのか、気になるところですが、
残念ながら情報がありません。
Gt2本、Ba、Drの4人編成で、
メインボーカルを一方のギタリストが取るというスタイルですが、
フロントの3人全員がボーカルを取るトリプルボーカル的な趣もあります。
インスト的な要素が多分にある、ガレージサウンド+ヘビーロックかなあ・・・
個人的な感触では・・・などと考えながらステージに見入っていましたが、
テンポ良く、しかし、若干の切なさを湛えながら進むステージが清々しかったですね。

(11−(16)NOTIIBELIKESOMEONE

京都府から登場の6人組でメンバー構成は、
Vo,Gt×2,Ba,Dr,key(DJ?)←すいません、すこし曖昧な所があります。
バンド名ですが、ノットトゥービーライクサムワン、と読むようです。
この手のサウンドは正直、詳しくないのですが、
一般的には、ニュースクール系のハードコアにカテゴライズされることが多いようです。
一癖も二癖もあるサウンドで、変拍子、転調、速度変化と、
かなりに目まぐるしいサウンドについて行くのが、慣れないとキツイかもしれません。
しかし、一度ハマれば、虜になってしまう事、必然でしょう。
クリアに発音される英語歌詞の歌と、強力な演奏陣との対比も興味深いですね。
バンド結成以来9年間ボーカルを務めてきたボーカリストtafさんの脱退が決まっているという事でした
(この日含めて2回のライブのみ)。
ボーカル無しのスタイルで活動を続けるとの事ですが、このスタイルも凄そうな予感ですね。

1−(17)BALLOONS

約15年に及ぶ活動歴を持つインディー・ポストロックバンド from東京のバルーンズ。
シーンでの絶大な支持はつとに知られるところです。
Gt(Vo)、Gt、Ba、Drの4人編成で、
洗練度の高い上質のポップスを聞かせてくれるロックバンドと、私などは理解しましたが、
先へ進み過ぎていて、追いつくのが大変というところでしょうか。
個人的には、普段はあまり耳にする機会が無い趣向のサウンドだけに、
新鮮な気持ちでライブを楽しめました
1−(18)EDGE OF SPRIT
 
記念すべき第一回オナフェスの、初日のトリを飾るのはエッヂオブスピリッツ。
Vo,Gt×2,Ba,Drの5人編成で、バンドの結成は1997年の神戸にさかのぼります。
 ボーカルのSHOさん曰く、「俺のことを知らん人がおったらモグリだぜ」に大納得です。
豪快に関西弁で語ってくれる姿がすっかり暗くなったステージに映えます。
「見た目はジャイアン、心はジャイアンで売っています」と、ギャグが冴えます(苦笑)。

ライブの方は、もうメチャクチャというか、カッコ良すぎです。
疾走感、荒々しさ、キャッチーな部分、これらのバランスが、絶妙で、メチャクチャかっこいいです。
当然のごとく、アンコールの声が上がりましたが、SHONさんの、あしたへつなげようや、
と言う暖かい御言葉に、オーディエンスは納得して帰途につくのでした。

2(日目)−(1)noy

東京は初台から、と自己紹介のnoyは野外でのライブは初めての事。
Vo、Gt×2、Ba、Drの5人編成で、ステージ上に佇む姿からは、爽やかな雰囲気が漂いますね。
スピード感がハンパなく、シーンの中でも最大級のスピードを持つバンドに
カテゴライズされるかもしれません。
「絶対距離」は好きな一曲ですね。
ボーカルの乗せ方が、ツボです(苦笑)〜日本語歌詞と演奏の絶妙な対峙が聞きどころです。

2−(2)johann

ヨハンと読みます。6月にソニックで拝見した時、
今まで味わったことのない不思議なカッコよさに魅了されてしまったのですが、
G×2、Ba、Drの編成が、新たにパーカッションが加わって五人編成となっていました。
5人体制
となって2度目のステージだったようです。
ベーシストさんは終始、客席側に背を向け、そのベーシストをギター2本が、左右からガッチリ固めます。
DrとPerは、後方に並び、5人全員が規則正しく配置した感じ。
インストロックと形容される事が多いようですが、ポストロックという文脈で理解するのが適当、
と個人的には考えています(全然違う?)
いや、そんなことはどうでもよくて、素直に、楽曲に身を、心を委ねれば気持ちよくなれます。
ちなみに、バンド名のjohann・ヨハンには、四畳半の意もあるようです。

2−(3)ANCHOR

シンプルなロック〜メロディックパンクという印象。
1日目に登場のVELOCITYよりも、POP感は強いかな?というところかも。
昨日土曜日(オナフェス1日目)の朝6時に小名浜に着いて、釣りをして、
僕らのオナフェスは始まりました・・・と嬉しい事を言ってくれます(苦笑)。
Vo(Gt)、Ba、Drの3人編成で、フロントの2人は宮城県石巻市の出身です。
2012年7月22日に石巻市で行われた ロックフェス、ランドマークフェスを
ANCHOR と DRADNAの2バンドで企画し大成功させています。
日本語の曲がメインで、シンプルさの中に時折、感じさせる切なさが、印象的でした。

2−(4)START OF THE DAY

偶然なのでしょうが、釣り好きな方々のライブが続きます(苦笑)
いわきの小名浜は、つりスポットだという事に、改めて気づいた
会場より十数kmのところに住む完全いわき市民のワタクシでした(汗)。
Vo(key)のアツコさん含めメンバー殆どが、釣りを楽しむそうで、
震災前は小名浜に頻繁に来ていたとのことです。

Vo(key)、Gt、Gt、Drの4人編成で、ベースレスでのライブでした(多分)
壮大な世界観を感じさせるサウンドに透き通った女性ボーカルが乗り、
圧倒的な存在感を示すライブの前には、茫然とステージを見詰めるのみ。
いわゆる、エモっぽい、ポストロックテイストなサウンドかと思います。
ラストの曲には、涙腺が緩んでしましまいた。

2−(5)isolate

2009年9月に、いわきソニックでライブを拝見していまして、個人的には見るのが2度目。
「オナフェス」というイベントの名付け親は、Vo・ジョニーさんであるという、
秘話というか裏話が聞けたりしました(苦笑)。
ツインギターを擁する五人組(from東京)で、
疾走感重視のエモコア?という印象を持ちましたが、いかがなものでしょうか?
最初から最後まで、テンションが落ちません。

2−(6)METAL SAFARI

ヘビーメタルシーン、あるいはエクストリームメタルシーンでは、
高い知名度を誇るバンドだけに、彼らのステージを目当てに来場したと思われるファンが、
ぞくぞくと集まって来ます。
Vo、Gt、Ba、Drの4人編成で
エクストリームメタル系のファッションに身を包む4人の姿はカッコ良すぎです。
個人的にはベーシストの方のメイクと頭髪スタイルに目が行きました。
うねりまくるベースと、地を這うようなドラムの重低音が、かなり気持ちいいです。
Gtとボーカルが、戦車の上で暴れまわる・・・そんな感じでしょうか。

2−(7)bacho/馬超

ライブに臨む前に、楽曲は聞いていたのですが、
写真でメンバーの顔などは確認していませんでした。
ボーカルの声質が独特だと思っていたのですが、
演奏開始直前、ステージ上のボーカリストさんの顔を拝見して納得しました・・・・
声質、歌詞、歌の雰囲気と、御尊顔が完全にマッチしているというか、
あの歌を歌うには、ピッタリというか、あの素敵な歌を歌えるからこそ、素敵な御顔なのか・・・・。
馬超目当てのオーディエンスは多かったようで、客席の盛り上がりはハンパないことに・・・・
おじさんな私は近寄れないです(汗)
Gt(Vo),Gt,Ba,Drの4人編成で、
青春パンクmeetsエモーショナルロックとでも言いたくなるような、
引き出しの多さを伺わせる隙の無いサウンドにヤラレッパナシです。

しかし、バンド名の馬超とは、どこから来てるのか気になります(苦笑)
三国志に出てくる馬超?でいいの?(苦笑)

2−(8)NAMAZ

揃いの黒服に身を包む5人が、地元代表的にステージに登場。
東北を代表するエクストリーム系のヘビーメタルバンドである、
と言い切っても異論は無いであろう。
長きに亘って、いわきバンドシーンの中核的存在として、
精力的に活動して来た彼らにとって、
オナフェスのステージは特に感慨深いモノであったに違いないと思います。
セットリスト 1.Five,2.Firebird,3.Venomous Ensemble,4.Synchronicity,5.G.O.D

2−(9)LOW-PASS

13時頃の日差しが強い時間帯に登場のローパスはfrom京都。
女性ドラマーと男性のギタリストとベーシストのトリオ編成。
インストゥルメンタル・ロックとカテゴライズするのが無難なのでしょうが、
ジャンル的には、結構幅広く取材しているようで、
ジャンルとかあんまり意味ないかもしれません。


客席で、しゃぼん玉を飛ばす人が居て、
ステージの方へ、ゆっくりとシャボン玉が風に乗って流れていきます。
ローパスのちょっと不思議なサウンド空間と、流れるようなシャボン玉、
そして午後1時半という、太陽が高い時間帯・・
なんか、独特の空気感が漂います。
でも、いわきの青空は乾いていて、ジメッとはしてないんだな(苦笑)
正直、この手のサウンドは、自分にとっては、難しいというか、
理解が及ばないというか・・・?なところが多分にあるのですが、
長い髪を振り乱してドラムを叩く女性ドラマーが素敵だなあ〜と思いつつ、
ステージを、ゆる〜く見詰めてました。

2−(10)aie

3人のギタリスト、ベーシスト、ドラマーの5人から成る、aie・藍絵・アイエは千葉県柏市から。
ギター3本の場合がメインですが、ギター2本+keyと、編成が若干変わる事もあります。

バスドラムを力いっぱい叩いてのオープニングが、まず、びっくりでしたが、
ツインボーカルスタイルと呼べる気もする、フロント2人のギタリストを中心に
渋い演奏で楽しませてくれました。
轟音の中にも透き通ったようなところがありまして、夢心地にさせてくれました。

2−(11)seth
Vo(Ba)、Gt、Drのトリオ編成で、REALを彷彿とさせる、と言っても意味不明か?苦笑。
シンプルでハードな音づくりは、近年のシーンでは、少数派でしょうか?(個人的には好みですが)。
自らの人生をフリースタイルのラップのように、ストレートに表現した曲など
明確な主張、言葉による主張を全面に押し出したバンドだと思います。

2−(12)inforest

いつの間にか演奏が開始した感じです。Vo,Gt×2,Ba,Dr,Keyでfrom沖縄・・・・
沖縄・・・・遠い・・・・お疲れ様です・・・行ったことない、行きたい(汗)
轟音で、攻撃的なヘビーロックな感じのハードコア、と勝手に理解しましたが、
短めの曲を性急に演奏するからは、怒りや破壊衝動すら感じさせます。
鍵盤音がヒステリックに鳴ります。
ライブを拝見するのは、2度目ですが、前回見た時よりパワーアップしたように感じましたね。

2−(13)cowbells

なんとも不思議な空間を作り出す、ツインドラムの2人組(DUO)。
四国は愛媛県よりの登場です。
個人的には、見たことが無い編成で、おおいに楽しめました。
目をつぶって聞くのも一興かもしれませんが、
ドラマー2人の手足の動きを眺めながら聞く方が2倍楽しめますね。
ドラムセットが左右対称で向き合うカッコウで、叩く様を横から見るのも、なかなかに面白いです。
2−(14)JURASSIC JADE

少し不気味なSEの中、厳かに、そして不吉に登場する、
スラッシュメタルカルトクイーン「HIZUMI/ヒズミ」さん。」
「私の声が聞こえるか〜」
負の感情、自虐、グロテスク、悪意、恐・・・・
そんなダークな世界を表現した、歌詞世界とバンドサウンドは、国内屈指。

「悪いことは、みんな私が持っててやる」との捨てゼリフを残してステージを辞すヒズミさん・・・・
(いや、実際、持っていってもらいたいモノです・・・・爆)


2−(15)ATATA

いわきコール、そしてオナフェスコールの大歓声でライブはスタート。
Vo,Gt×2,Ba,Dr,Keyの6人によるライブは、
小さな子供にとっての秘密基地や、おもちゃ箱のように、掛け替えないの無い場所、そして時間。

タンバリングを叩く姿がカッコ良すぎるのボーカルの奈部川さんの、
28年前の10歳の時に、お姉さんから教えてもらったJURASSIC JADEの思い出には、
正直驚きましたねえ。

ポップなのだけど、ハードでもある、包み込むような優しさあふれるライブに大満足でした。

オーディエンスの盛り上がりも凄まじいモノがありました。
2−(16)kanina

男女2人の、摩訶不思議なユニットで、
スクリーンに投影された映像と相まって、独特のサウンドで楽しませてくれました。
keyとボーカルをメインで担当する女性と、エレキギターの男性から
繰り出されるサウンドは、ユニット名同様に、
分かったような分からないような、まさに自由で想像力を掻き立てるモノでした。


2−(17)Curve

Vo(Gt)、Ba、Drで、高い声で歌われる歌に特徴があるバンドだと思います。
比較的、シンプルな構造のサウンドを持つこのバンドのライブは、
闇に包まれ始まる6時くらいからのスタート。
時間帯としては、このバンドのサウンドに丁度、ピッタリだったかもしれません。

ポストロック色も強いのでしょうか?
マイナー調で、じわじわと攻めてくるようなサウンドが静かに、そして厳粛に会場に響きます

2−(18)meaning

ボーカルがギターを持ち、ギタリスト2人、Ba、Drという5人編成で、
トリプルギターが最高過ぎます。
曲によっては、ボーカルは歌のみに専念することもあります。
そして、さきほど登場のsethとメンバーが若干かぶっていまして、
Drは同じ、sethで歌っていたボーカル(Ba)がギターを弾きます。

いわきの現状と将来に対しての暖かい気遣いが、嬉しかったです。
スピードがあって、メロデイアスかつ、荒々しい・・・・理屈抜きでカッコいいステージでした。
客席へ降りて来て、爆唱したかと思えば、いつの間にかステージへ戻っている・・・・
フットワークがメチャクチャ軽いHAYATOさん、カッコ良すぎです。


2−(19)To overflow evidence 

初日のトップに続いて2度目の演奏となるTo overがイベント全体の最後を飾ります。
Voの後藤さん、準備から開催まで、本当にお疲れ様でした。
巡る、太陽、と鉄板曲で、完全に〆てくれました。
演奏開始は9時ですから、10時間以上が経過しているわけです。
この二日間、本当に密度の濃い時間でした。


最後に
遠方からお出で下さった方も多い、このイベント、
出演者の皆様、スタッフの皆様、そして、観客の皆様へ
1人のいわき市民として、お礼申し上げます。
ありがとうございました。