ライブレポート No.173
2012/6/2(sat) 
クラブソニックいわき

To overflow evidece 1st full album
また空をみるために白紙に描く日々の事release party!! 
ツアーファイナル


Unbroken Promise & Blank Page vol.20
(出演バンド〜出演順に)

1.sui(郡山)  2.wakamiya(東京)
3.ボナンザグラム(東京)  4.noy(東京)
5.Redd temple(郡山)
6.maggie(東京)  7.SNORT(茨城)
8.A.O.W(横浜)
9.Rebel one excalibur(郡山)
10.Gandhi(仙台)  11.ORION(埼玉)
12.within the last wish(横浜)
13.Hopeless Raven(東京)
14.nim(京都)  15.johann(柏)
16.To overflow evidence



昨年2011年8月のツアーのスタートでは、地元いわきのバンドのみを集めて行い、
このツアーファイナルは、いわき以外のバンドのみを集めて行う、
という、地元と音楽仲間それぞれに対する愛を感じさせる、企画です。


この日のライブは、通常のステージとフロア設置の仮ステージの2つのステージを
交互に使用して行われました。
各バンドの演奏間の転換時間が短いので、ライブはサクサク進む印象ですが、
緊張感が途切れる時間が殆どなく、見る方には体力を要求されます。
半分の8バンドの演奏が終わった時点で50分程度の休憩がありました
(いや、実際、必要ですよ・・・・特にオジサンには(苦笑)

(写真については、一部、調整中です)


1.sui(郡山)
女性ボーカルをメインに据えた、ハードなエモ系バンド。
ギタリスト2人は、Rebel one excalibur(郡山)、To overflow evidence (いわき)、
という、バンド名が微妙に長いバンドのそれぞれ、メンバーだったりします。
バンド名は極端に短いのが対照的で面白いですね(苦笑)。
初見でしたが、ウワサどおりにインパクトがある女性ボーカルで、
誠実さとひたむきさが伝わってきました。
個人的には、いろんな意味で新鮮さがあって、次回に見るのが楽しみですね。

2.wakamiya(東京)
G(Vo),Ba,Drのトリオ。この日は、フロアをステージとして使用する
2ステージスタイルのライブで、フロアの方のオープニングはwakamiya。
激情、エモのシーンでは、注目の若手。荒っぽさと繊細さがブレンドしたフンイキが面白いですね。
バンド名は単純なのか、分けありなのか微妙ですが(苦笑)、
ストレートに迫ってくるサウンドの方は、小細工なしの本格です。



3.ボナンザグラム(東京)
ベーシストがいわき市出身ということもあり、ソニックもしくはいわき界隈の音楽シーンでは、
よく知られた存在です。
このイベントに出演の全16バンド中、最もポップス寄りのバンドになるでしょうか?
Vo(Gt),Gt,Ba,Drの4人が生み出す、日本語ロックは、ハイセンスでおしゃれだけど、
少し荒々しくて、少し切ないです。
個人的には上手側のギタリストさんへ目が行ってしまいます(苦笑)



4.noy(東京)
 ギター2本の5人編成。フロアの盛り上がりが凄かった・・・・
オジサンとしてはビビッてます(汗)。
ポストハードコア的な、難解というか実験的な側面があるバンドなのでしょうが、
ライブパフォーマンスの素晴らしさの前には、ジャンルとかは些細な事です
フロアはモッシュと言うのか、体力の自信の無い方は近寄ってはいけません、的な感じでした。


5.Reddtemple(郡山)
Ba(Vo),Gt,Drのトリオ。
ポップス加減を、あれこれ調整して行ったら極端なオルタナティブになってしまいました?
というところでしょうか?
かなり練りこんでいると思われる楽曲群は、好きな人には、かなり来る感じですね。


6.maggie (東京
グランジ色が強いハードコアサウンドになるでしょうか?
ライブを見るのは二度目ですね。トリオ編成ですが、音が分厚い印象ですね。
まとわりついてくるようなネチっこさと、どこか乾いたような所も感じさせるサウンドは、
このバンド独自のモノのように思います。




7.SNORT(茨城)
3回くらいは、ライブを拝見しておりますが、ヘビーメタル的な様式美と
パンク的な強力なエナジーの放出を共に感じさせるライブは、素晴らしいですね。
隣県茨城県のバンドというのにも親近感を抱きます。
近々行われるライブもソールドアウトという事ですが、
地元での人気ぶりが伺えますね。



8.A.O.W(横浜)
ふてぶてしさは、現行のシーンにあっては、最大級でしょうか?
まさに、飛び道具from横浜・・・・・横浜の最終兵器・・・・
暴れまくりつつも、繊細な所も感じさせます。
轟音の中、ボーカリストが、フロアをあちらこちらと、さまよい、暴れまわり、煽ります・・・・絶叫します。
ここまでのヤバさを感じさせるバンドは、近年は少ないように思います。
エモーショナルにしてハードコアなサウンドがシビレますね。


9.Rebel one excalibur(郡山)
これで4度目になりますか?このバンドのライブを拝見するのは。
出演バンドの中でも、最年少(に近い)の年齢層のメンバーで構成されるかと思います。
若い時から、いい経験してるなあ・・・と思うのでした(苦笑)。
シンプルさの中に、凝縮されたエッセンスを感じますね。




10.Gandhi(仙台)
バンド自体、活動停止期間に入っていて、かなり久しぶりのライブだったようです。
AaAa通信的には、これまで、2度ほど、ライブを拝見しています。
古い付き合いとなるTo overflow evidenceのメンバーとの交流など、
興味深い話が聞けました(苦笑) ・・・単なる酔っ払いな話題・・・?(苦笑)
力強いボーカルが魅力のひとつですね。



11.ORION(埼玉)
トリプルボーカルのハードコアバンドというのも珍しいです。
というより、ロックバンドでもトリプルボーカルは珍しいですが(苦笑)。
いわゆる、オールドスクール寄りということになるのでしょうが、
3人のボーカルの迫力というか情報量は圧巻ですね。フロアでのライブだけに、大迫力です(苦笑)



12.within the last wish(横浜)
ライブを見るのはこれが2度目になります。
精神性の高さを感じさせる存在というのが、このバンドに対して持っている個人的見解です(苦笑)
ボーカルさんの生活ぶりが伺えるお話が聞けました・・・・共感しますねえ(苦笑)
ミディアムテンポの曲が核となるバンドだと思いますが、
深く刺さって来るような独特のサウンドには刺激を受けます。




13.Hopeless Raven(東京)
ハードコアと呼ぶのは、ある意味、ふさわしくないような気もします。
ドラマティックな構成で、静かにそして激しく訴えかけます。
見るモノの気持ちに直接揺さぶりをかけて来ます。
バンド名に含まれる「raven」の意味が分かりかねますが、
hopeless〜希望の無い、に込められた意味を考えてしまいます。


14.nim(京都) 
ギター3本という編成ならではの、緻密で厚みのあるサウンド。
エモーショナルロックバンドとして、確固たる地位を築いていますが、
堂々としたライブパフォーマンスは噂通りに素晴らしく、ステージに目が釘付けです。
日本人っぽいサウンドなのですが、国際的と言いますか、説得力がハンパ無いですね。


15.johann(柏)
個人的にイメージしていたのとは、ちょっと違ったサウンドでしたが、
あくが強いインストサウンドには、完全にヤラレました(苦笑)。
摩訶不思議なと言ったら言い過ぎかもしれませんが、
今の時代を象徴するリアル感あるバンドかと思います。
チーズケーキのフレーズが耳から離れないです(苦笑)


16.To overflow evidence
最後に登場するは、当然、tooverの5人。
1stフルアルバム「また空をみるために白紙に描く日々の事」のリリースツアーは
十ヶ月に及んだ分けですが、ついにそのファイナルを迎えました。
メンバーの胸の内には、いろんな思いがあるかと思います。
 活動開始より10年となる節目の年である2012年。
ハードコア、エモなど、さまざまなフィールドでの精力的な活動は、
多くのバンドファンの希望の星となって来たと思います。
 アルバムよりの曲を中心に、濃すぎて困ってしまうくらいの総勢16バンドが登場の、
この日のイベントの最後を締めくくってくれました。
ステージ上で、演奏を見守る出演バンドの面々が頼もしいですね。