ライブレポート No.69
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     ・place  →  いわき市SONIC
     ・day〜time  →  2005/12/9(fri) 


SONIC2周年記念 第3弾

「It was waiting 2」

出演BAND(順に)

@STICK IT OUT  Ato over flow evidence
BJANGA69CCOMEBACK MY DAUGHTERS(東京)
Dあぶらすまし Elostage(奈良)

STICK IT OUT
  STICK IT OUT 会場に入ったときは、既にスティックの演奏は始まっていました・・・チッ・・しまった・・と、湧き上がってくる残念な気持ちを打ち消すかのように、緊張感ある雰囲気がステージから漂ってきます。ドラスティックな展開の曲がピッタリ決まり、遥か遠くを見つめるようなボーカリストの視線が印象的です。ステージでは、多くを語らないメンバーたちですが、逆に、確固とした信念を感じさせます。
TO OVER FLOW EVIDENCE
 TO OVER FLOW EVIDENCE 長い語りの曲でスタート(語りと言うよりナレーションという方が適切か?)。一曲全て、この「語り」スタイルで、演劇的とも呼べるようなアプローチがライブの高揚感が徐々に高まります。ファストコア的な、短くて性急な印象の曲があったり、と、幅広い嗜好性・志向性もこのバンドの魅力だと思います。激情エモなバンドとして、平成17年現在、日本のロックシーンでどのような位置にあるバンドなのか、勉強不足で、AAAA通信的には理解が足りないのですが、日本語の使用も興味深く、もっと注目されて欲しいバンドです。
JANGA69
 JANGA69 ベースの交代とキーボードの新加入があったというのに、そのメンバーでのライブを見るのが、この日初めてというなんともダラシない感じです(苦笑)。メロコア的な文脈で語られてきたバンドだと思いますが、久しぶりに見たライブは、正統的な骨太ロックバンドへの大きな変貌を見せてくれる素晴らしいものでした。英語歌詞と併せ日本語歌詞も有り、ヤンチャ坊主的なフンイキを残しつつも大人になったぜぃ的な落ち着きのあるライブ運びの堂々さには大拍手です。
COMEBACK MY DAUGHTERS(東京)
 COMEBACK MY DAUGHTERS(東京) Vo (G )、 G、Key、B、Drの5人組で、今、カナリに乗ってるバンドです・・・・・・わたくしのウザイ文章なんて不要です・・・・いやマジで。勢 いのあるポップなステージで、平成的な、現代的な無邪気さ、イノセンスを感じたのですが、今をリアルに象徴している、このバンドのライブを間近に見れたことに素直に感動しました。
あぶらすまし
  あぶらすまし  いわき在住の5人組である・・・・・・正式には4人なのかもしれない・・・けど、そんなことはどうでもいいのである、ライブの筆舌に尽くしがたい圧倒的な素晴らしさを目の当たりにしては・・・・。チカラのあるアマチュアを決して甘くみてはいけないのである。確かに、いわゆるプロの方々に比べたら、技巧の点で劣るかもしれない。しかし、逆に、小手先での勝負が無いだけに、それこそ真剣勝負であるがゆえに、見るものを圧倒的なパワーが伝わってくることがあるのだ。ギター、サイドボーカルの「まっつん」がギターを叩き壊して、ライブの幕が下りたのだが、ほんとに、気持ちよくなっちゃんたんだろうな・・・どうにでもなってくれというような高揚感に見舞われたんだろうな。だって、ほんとに気持ちよかったもん・・・・
LOSTAGE
  LOSTAGE B(Vo)、G、G、Drの4人組。ソニック界隈では、圧倒的な評価を受けていて、楽しみにしていました。シンプルで、ダーク、そしてヘビーなサウンドは、ある種の喪失感をイメージさせ、先行き不透明と言うより、何がなんだかさっぱり分からないとでも言いたくなるような、最近の世相を反映しているようにも思えます。だが、失望してはならないのである・・・・絶望の果ての希望なのである。