ライブレポート
 Vol.59
12/25/2004 (土) at いわき市平SONICにて 

出演BAND(順に)
@JANGA69 Aあぶらすまし BPICK2HAND
C魁!男道 D鯰 ETHE LOCAL ART


@ACDはいわきのバンド
BEは東京より

JANGA69(ジャンガロック)
 新しいCDが、この日に発売された彼ら。2004年は数十ケ所、数ケ月に及ぶツアーを敢行し、
大成長〜大成功(多分・でも絶対大成功でしょう・苦笑))。
ステージ度胸満点でいい意味でのフテブテシサと図々しさにも磨きがかかってきました(ように思います・苦笑)。
ポップパンク〜メロコア的なアプローチで飛ばすスタイルには、
素直さと不良っぽさという相反する要素をたくみにブレンドしたような(?)雰囲気を私などは感じています。
AAAA通信管理人的には、息子?的な世代?に近いのかもしれない彼らですが、
魅力的なステージをもっともっと多くの人に見てもらいたいです。


あぶらすまし
あぶらすましは、ありそうであんまりない、アコースティックな雰囲気が特筆モノのバンドです。
AAAA通信も、見るのは久しぶりで楽しみだったりします(前に見たのは・・・)
「ロック」、「ポップス」などというコトバで括るのは、いい意味でもったいない素晴らしいバンドだと思います。
メインのボーカリストを中心にしつつも、他のメンバーのボーカルも中々にして(失礼?)味があり、
バンド全体としての印象も統一感があるという、一粒で三度くらいおいしいバンドです。
比較的穏やかな(あんまり音自体が大きくない)サウンドなので、
パーティーなんかの余興にピッタリだと思います。



PICK2HAND


東京からお出で頂いたのに、写真があまり良くなくて申し訳ありません。と最初に謝らせて下さい。
とにかく、オシャレというか、センスの良い4人組でした。
2000年代も早くも2005年に入ったわけですが、不透明なイメージがどうしても付きまとう、
この時代・今を象徴するような、最先端のバンドだと思いました。
希望と絶望のせめぎあい・・・・・テクノロジーの加速的な進歩・・・・高速的な消費社会・・・
だが、混沌こそが全ての源。

AAAA通信的にはハードロック的なアプローチの側面が強いかな?なんて思いましたが、
G2本による手堅い演奏と、緊張感あふれるステージの雰囲気に、フロアも大満足の様子でした。



魁!男道 (さきがけ おとこどう)


 男の道は続く〜〜 ドラマー(サポートメンバー?)に変更があったようで、以前見たときと、
サウンド全体の雰囲気も変わったような印象を持ちましたが、キレまくり?イキまくり?の
相変わらずのハイテンションには、もうビックリであります。
VoとGの2人の、気持ちの入り方は、ハンパではないですね。
比較的冷静?なドラムとBのリズム隊も何気に興奮しまくっているのが分かります(苦笑)
青春パンク的な文脈で語られることが多いバンドだと思いますが、
音楽的な懐の広さを、さり気無く見せ付けてくれたりして、2005年の活動に大いに期待したいです。

CD−R(彼らの初音源)も買いましたよお(ライブ前に・・・苦笑)


鯰・なまず・ナマズ


AAAA通信は、ほぼ10ケ月に見ました(苦笑・残念です)。G2本の福島県、いや、東北地方を代表する、
ラウド系ヘビーメタルなバンドですが、現在のメンバーになってほぼ一年、サウンドに磨きがかかりにかかって、
凄まじいばかりのハイテクニックにしてハイテンションの演奏には、ビックリです。
いわきのバンドということになってますが、「福島県オールスター・バンド」とでも呼んでいいんじゃないか?
と思うくらい、メンバーの出身地が多様です。
オムニバスCDに収録というニュースがVo;ナシモン氏よりあり

2005年は本格的な全国展開の期待がいやがおうにも高まります。
サンタクロースのコスプレで再登場したナシモン氏の
「赤は血の色、みんな同じ色」には深いメッセージ性を感じました。



THE LOCAL ART

いやあ、カッコよかったです、凄かったです。
10月にニューアルバムNEIROがリリースされたばかりの彼ら「LOCAL ART ・ ローカルアート」
初めて、そのステージを見たのですが、演奏時の
各メンバーの立ち居地が独特で吃驚&新鮮です(AAAA通信が、単に知らないというだけかもしれませんが)。
ドラムセットが、客席側の真ん中に置いてあり、シンガー(ボーカリスト)はドラムを叩きながら、歌います。
その両脇をギタリストとベーシストが固め、更に、もうひとりのギタリストが、ドラムセットの斜め後ろを押さえます。
ドラムセット(ボーカリスト)を3人が丁度取り囲んだようなカッコウになります。

ドラムを叩きながらというのに、「全く息も上がらない」素晴らしいボーカル・・・・すんなり心に届く、歌詞と歌声、
そしてメンバー4人の超絶的なアンサンブル・・・・・そう、まさにロックバンドの真骨頂。

サウンドの核はドラムであり、歌の核は声であり歌詞であるのですが、この二つを、一人の人間が同時に
行うということは、バンドのアンサンブルを考えるとき、とっても重要なことかもしれない・・・・などと、
楽器があんまりウマクないAAAA通信は考えてしまうのでした。


ボーカリストは中央客席側、ドラムセットはステージ奥・・・・というのが一般的な配置ですが、
配置が変わるだけで、こうもライブの印象が変わるものかと「大発見」をしたような気分です。

メンバー全員が一体となって、サウンド〜演奏世界に入り込んでいる。
演奏自体を自らが楽しみ、そして、「何か」を全身全霊でフロアの我々に訴えている・・・
そんなことが伝わってくる素晴らしいライブでした。