ライブレポート Vol.41

爆裂突破GIG 「いわきパンク集会」
いわき市三崎公園野外音楽堂
10/19/2003(日) 入場無料
 出演(順に)
@PILE OF TRASH、ADISASTER PEACE
BGORILLA PUNCH、C己我、D27% MORE POWER
ESACRIFICE(仙台)、FTHE END(仙台)

 小春日和と呼ぶには、イマイチかなって感じだけど、そこそこ天気の良いこの日、久しぶりに野外ライブへ出かけてみました。長い活動履歴を誇るいわき在住パンクバンド「PILE OF TRASH/パイルオブトラッシュ」の主催で7バンドがエントリー。「パンク集会」と銘打っている割には(故に?)、種々雑多で幅広いサウンドを楽しむことが出来たイベントでした。出演バンドは、それぞれ熱のこもった演奏を披露してくれました。
 スタートは13:30の予定でしたが、一向に始まる気配がありません・・・何でも、仙台勢の到着が遅れているらしい。気をモンでいるうちに、いつの間にか、仙台勢の2バンドがステージ上でリハサール(音出し)を始め、無事終了。

 予定より、1時間ほど遅れて、14:30頃ライブがスタート。 
 オープニングを飾るのは主催のパイルオブトラッシュ。Vo、G、B、Drの男性4人編成で緊張感を滲ませたライブはサスガだねー、などとステージに見入っていると、2曲目以降は女性Voが参加。男女混声ツインボーカルスタイルで、動きが加速します。動くギターと、動かないベースの対比もおもしろかった。メッセージ性の強い活動で知られるパイルだが、地道ながら、息の長い活動には頭が下がります。
 
 2番目は、ノイズコア的な要素の大きいパンクバンド
 DISASTER PEACE。3人編成というのが、この手のサウンドにしては、珍しいような気もします(多分・笑い)。G、BそれぞれがVoを取るのも面白い。ライブ経験が少ないようで、サウンドの荒々しさとイカツク暑苦しい服装とは対照的に、初々しさに溢れたサワヤカな印象のライブでした。GAI、CONFUSE・・・・ウーーん・・懐かしすぎる・・・・

 3番目のゴリラパンチ。バンド名がいいですね。オジサンのAAAA通信管理人(編集人)からすると、カッコ悪いような気もしないのでは無いのですが、カッコ悪いのが、逆にカッコ良かったりする好例かも(意味不明・あまり気にしないように・笑い)。175Rなどの青春まっさかりのパンクでした。最初は4人編成でしたが、途中でGが2本になって5人編成になりました。

 己我、なんて読むのか?ONOREGA〜おのれが と読むようです。造語なのでしょうか?自我に近いような意味でしょうか。3人編成でマッドカプセルマーケッツのコピーというのが興味深いかも。コーラスが絶妙でした。B担当はパイルオブトラッシュのライブに引き続いての2度目のステージでした。

 5番目の27% MORE POWERは、女性Voを中心にしたG2本の5人編成バンド。
MEST、ユースレスID等の洋楽メロディックパンクを聞かせてくれました。女性ボーカルというのは、良いもんですね。華があります、華やかです。機材トラブルがあったのが残念でしたが、そろそろ寒くなってきた秋の午後〜夕方、熱い歌声と演奏で楽しませてくれました。

 さて、本格的に寒くなってきた野外音楽堂ですが SACRIFICE・サクリファイス(仙台)の登場です。本格的なハードコアサウンドには、正直、度肝を抜かれました。Vo、G、B、Drのファッションスタイルがテンでバラバラなのがカッコいいです。メンバーの姿を一見しただけでは、どんなサウンドか見当もつきませんが、激しく叩きつけるリズムと、煽りまくるボーカルスタイル、轟音ギター、イヤハヤ凄かったです。ポリティカルな活動で知られるバンドだけあって、真摯なメッセージ性をその演奏からも十分感じることが出来ました。D-BEAT 、CRUST COREと形容されることが多いようです。ちなみに、バンド名のサクリファイスは「犠牲、いけにえ:名詞〜動詞」という意味です。

 この日のイベントのトリを務めたのは「THE END(仙台)」。まさしく、ジ・エンド〜終わり なわけですが、このバンドも凄くてびっくりしました。アンプ類をステージ前に集め、客席フロアで演奏〜
と、セッティングを変えて始まった、THE ENDのステージ。G2本の4人編成のバンドのメンバーは皆、20代前半でしょうか?サクリファイスのメンバーに比べて
かなり若いような印象です。特殊なコードを多用しているようで(特にG1本)、サウンドは超独特。基本的にはエモーショナル・ハードコアですが、ビート感が、いわゆるハードコアっぽく無いです。メロディアスなリフからの凄まじいまでの激しいリフへの展開に圧倒されます。音楽活動〜パンクバンドの活動意義に対しての真剣な取り組み姿勢を、曲間のハナシからも感じることができました。

 主催、出演の皆様、お疲れ様でした。.レポート作成;AAAA通信管理人.

PILE OF TRASH
DISASTER PEACE、
GORILLA PUNCH
己 我
27% MORE POWER
SACRIFICE(仙台)
THE END(仙台)