4/26/2002
 (SAT) 

 at
SONIC
ライブレポート No.17
遠藤ミチロウライブ「春闘」
         with
     YOUTH26(いわき)
PAPER DRIVER (いわき)
THE JOJO BACK SLIDER(いわき)
90年代の後半から、いわき市内でのライブが年に1、2回ある、遠藤ミチロウのライブ。去年はいわきでのライブは無かったので,ほぼ、一年半ぶりのいわきライブ。遠藤ミチロウ、その名は、半ば、伝説化している。パンクバンド「スターリン」のボーカル、リーダーとしての活動は広く知られている。スキャンダラスな話題性、それを背面から支える文学的な歌詞世界。日本のロックシーンに残したその、影響はとてつもなく深く広い。

20年以上に及ぶ彼の音楽活動だが、93年ごろから、アコースティックな活動が目立ってきている。ギターとハーモニカそして、彼の「肉声」。ひとりでここまで出来るのか!!そのステージを見るたびに、驚愕する。
DOOR OPEN となり演奏が始まるのを待つ。まず、初めに登場は
「YOUTH26」。本サイトのライブレポートにも何度か「シュツゲン」してる
5人組。KEYを加えた厚いサウンドにワイルドなギターサウンド、そして、やさしい歌声(決して優等生タイプではない・・)、今夏7月には、いわゆるメジャーインディーのキャッスルレコードから7曲入りのアルバムをリリースするという、今まさに、のりに乗ったバンド 。

 じっくりと聞かせる「月の光」など、サウンド充実には素晴らしいものがあります。Voのヒロユキの「ハハハッ」の笑い声が楽しい。
G,G,B,Drの4人のペーパードライバーは、地味な印象(ごめんなさい)だが、カセット4本、CD2枚のリリースがある実力派のギターバンド。リードボーカルが次々と変わるのが、このバンドの持ち味?メンバーの私的事情などから、バンドとしてのライブは、ほぼ一年ぶりとのことでしたが、ペーパードライバーなPOPサウンドはいつも通りでした。
なにやら長い名前のTHE JOJO BACK SLIDER
はバンドスタイルかと思ったら一人でギター抱えて歌うのでした。
惜しむらくも解散してしまったMEMPHIS BELLE (メンフィス・ベル)のVo氏のひとりユニットでした。日本語で歌うのが意外な感じで新鮮でした。「彼女の背中には翼が無い・・・・・・・」
会場の雰囲気が嫌でも盛り上がって、遠藤ミチロウ推参。今まで何処にいたのかなあ?楽屋を兼ねた店内の階上奥ですね、それは。

 固まってしまう。コトバを無くしてしまう。生きていくのが・・・・・・つらくなる それとも喜びになる?ミチロウのライブを見るといつも感じることだ。金髪に染めた髪がステージでは、まるで白髪のようにみえる。そう、まさしく歌う「白髪鬼」・・・・・・・・・

 「”いわき”はサカナが美味しいところだからね」、と言って歌い始める「80年代の名曲・カノン」
 
「こどもの頃できたんだよねえ”ハワイアンセンター”、湯本は行ったことない」と言いつつ初める
「音泉ファック」。【注:ミチロウは福島県の二本松市出身です】絶望こそが大快楽という歌詞にはいつもドキッとさせられるる。

 ラストの「天国の扉・ノッキングオンヘブンズドア」まで、会場はある種の重苦しい雰囲気に包まれたのでした。コトバでは表せない素敵な空間、ミチロウのライブでなければ体験できない人間性の深淵に迫る空間。まさに、ONLY ONE LIVE

 アンコールは3曲。ペーパードライバーのDr、ミカタ君のジャンベとのスリリングなセッションが楽しかった。
敬称略とさせて頂きました
不完全ながら、この日のミチロウライブセットリストです
・Just like a boy
・オマエ・・・  おまえはいったい何なんだー
・おかあさん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました
・カノン
・1999
・音泉ファック
・おまえのイヌになる
・玉ねぎ畑
・父よあなたは偉かった
・NO FUN
・? 窓の外、聖なるかな僕の願い
・Break on through
・天国の扉
・アンコール Mr.ボージャングル、共産党宣言、仰げ尊し
遠藤ミチロウ
ミチロウ
+ ミカタ(ペーパードライバー)
YOUTH26
YOUTH26
ペーパードライバー
ペーパードライバー
THE JOJO BACK SLIDER