AaAa通信 バンドインタビュー |
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第2回 To overflow evidnece 2012年4〜5月 |
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結成以降、ギター2本の5人編成(Vo、Gt、Gt、Ba、Dr)という基本編成は、そのままに、何度かのメンバーチェンジ(パートチェンジ)を経て、現メンバーとなったのは2011年。現メンバーのうち3人が初期からのメンバー To overflow evidence、現在のメンバーは次の5人です。
AaAa通信(以下AA):日本のロックシーンにあっては、少数派になる音楽性を志向していると思いますが、結成当時、メンバー間で、どのような合意があって、このようなサウンドを志向しようと考えたのでしょうか? 後藤(以下G):to overは前ボーカルと僕で2002年に始めたんですが、二人とも元々メタルやハードコア、ミクスチャー等が好きでした。 AA:AaAa通信としては、2005年に初めてライブを見ました。ライブを見る前に、1st音源(CD-R仕様2曲入)を入手して聞いていました。若い人のハードコアだなあ、という漠然とした印象でしたが、妙に落ち着いたフンイキも、音源とライブから感じてました。最初期のライブ活動はどのようなカタチで行っていたのでしょうか? G:club SONIC iwakiのブッキングライブや、メンバーに東日本国際大学の軽音部員がいたりしたので、軽音のイベントとかに出てました。その後は、STICK IT OUT主催の"extreme to ride"というイベントに良く出てましたね。extreme to rideに出ていたバンドとは今でも仲が良いです。 AA:1st音源、久しぶりに聞いてみたら、意外にメロディアスな感じでしたが、構成は結構、複雑ですよね?1st音源をどこで、手に入れたのか、良く覚えていないのですが、天地堂本店(注)に置いていた?ような気もしてますが(苦笑)。 G:はい、天地堂にも置いてもらってましたね。 AA:結成から、これまで、音楽性に変化があったかと思います。メンバー自身から見て、その変遷についてお聞かせください。 G:サウンド的な変化はあったと思います。最初はメタリックなハードコアという感じで始めたんですが、色んなバンドと対バンしたり、音楽を聴くうちに自然と現在の形になったという感じですかね。多分これからも変わっていくと思います。英詩から日本詩になったりもしたし。自分含めメンバー全員が音楽に関して本当に雑食なんですよね。HIP HOPからDEATH METALまで、LUNA SEAとかミスチルとかもみんな好きだし(笑) AA:少なくとも都合5人のギタリストが、(その中には後藤さんも入るわけですが)、このバンドに参加してきたわけですが、ギタリストのチェンジと言うのも、音楽性に大きく影響を与えていると思います。ギタリスト個々人の個性重視なのでしょうか?バンド全体の方向性重視なのでしょうか? G:楽曲は基本的に結成当初から自分が作っているので、ギタリストが変わったから音楽性が変わったというのは無いと思いますね。 AA:1曲の曲が仕上がるまでは、どのような流れをたどるのでしょうか?作曲および作詞におけるキーパーソンの存在とかはあるのでしょうか? G:僕がギターで形を持っていって、それに各楽器をこんな感じにつけてって説明して作っていく感じですね。作詞は全部僕です。 AA:印象に残っているライブ、ツアーなどは? G::沢山あるんですが自主企画全部、初のツアー、DO IT 2008とかですかね。 最近だと3/11に新宿ACBでやったライブも印象的でした。 初のツアー(2006年)は一ヶ月半で20本ぐらい回ったんですがホント大変でした。。炊飯ジャーとか持ち歩いてて、コインランドリーとかで炊いたり。 ラブホテルにメンバーで泊まったり、陸上競技場で野宿したり...思い出いっぱいです(笑) AA:大変そうですけど、楽しそうじゃないですか(苦笑)、羨ましい限りです。 AA:このバンドの特徴は? G:みんな仲が良いです。移動中とかはずっと悪ふざけしてます。 AA:これも、やっぱり羨ましいです(苦笑)、悪ふざけですか・・・遠い目になってしまいますね。 G::(個人的には、)青春のほとんどを費やしてますから AA:機材などで、特にこだわっている点は? G:各々こだわってます。どんな環境でもライブ出来るように普段から心がけてます。 AA:ライブ数が多いですものね。スタジオ録音の音源も、いいですけど、ライブの迫力は、また格別ですよね。 AA:Baの堀さんへお伺いします。:質問@初期からのメンバーの 堀(以下、H):オリジナルメンバーはごっちゃんだけなんで、俺はオリジナルではないんですが、ごっちゃんの次に在籍期間が長い、俺から言わせてもらうと、よく続いたなーって感じです!(俺が!) AA:質問Atooverの楽曲で、ベースラインが特に、聞き所という曲がありましたら、教えて下さい。 H:ないです!ってゆうのも他の楽器を生かす事を一番に考えてるんで、どんだけベースの存在を意識させないかが聞き所っちゃあ聞き所です! AA:Drのダイスケさんへ伺います:質問@仕事の都合で、関西の方へ住んでいたために、全く、To overの活動が出来なかった時期がありました(2009年の1年くらい)この時期の心情をお聞かせください。 佐藤大輔(D):辞めるつもりでバンドを抜けたのに、元の鞘で、まだ居座ってるのが自分でも一番の驚きです。バンドから離れている一年の間、全く音楽には関わらなかったことで、逆にモチベーションが湧いてきて、いい休息になったと思いますね。 AA::質問Aパンクロック全般に対する知識量が豊富だと聞いてます。いわゆるパンクロックの中で、特に好きなバンドなりジャンルがありましたら、教えて下さい。 D:そんなに詳しくはないですが、中学生くらいからDOLLとかEAT MAGAZINEを毎号穴があくくらい見まくっていたのでパンクやハードコアやメタルは文化そのものを含めて大好きです。ただし、UKものは疎いです。特に好きなバンドはTシャツを持っているので、ライブで僕のTシャツを見て気になってもらえたら幸いです。 AA:Gtの藁谷さんへ伺います。:質問@stick it outでの活動を経て、To overへ加入した(2009年)わけですが、To overへ加入する前、そして、加入してからのTo overというバンドに対する気持ちをお聞かせください。 藁谷(W):加入する前は、前バンド(stick it out)と関わりも深く、良きライバルというか仲間、同志的な存在で、互いに刺激し合ってたんじゃないかと思います。 To
overは好きなバンドだったし、良くサポートでベース弾いたりしていたこともあり、誘われた時は二つ返事でOKしました。 AA:Gtの長尾さんへ伺います。To overの中では最年少、かつ一番の新参者(2011年加入)という立場かと思いますが、To overへは、どういう経緯で加入したのでしょうか?また加入してからは、どのような気持ちですか? 長尾(N):加入のきっかけは前のギターのトミーさんが抜けるタイミングのときに、僕がTo overに入る前からやっているsuiというバンドのライブをみてもらって、拾ってもらった感じです。正直,最初の顔合わせのときは、うわっTo overの人達だ…!って感じでビクビクしてました(笑).。でも打ち解けてからは一緒にいる時間が凄く楽しくて、バンドの事やそれ以外の事も色々勉強させてもらってます。元からあるバンドの色は壊さずその中でどう自分らしさを出すか、そんな課題を持ちながらやらせてもらってます! |
・注:天地堂は、いわき市内にあった、レコード屋で、平三丁目にあった本店を含め、いわき市内に複数の店舗があった。残念ながら、2006年に閉店した。インディーズCDの取り扱いにも意欲的だった。天地堂に、音源の委託販売をお願いしていたバンドは多い。
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